緑内障
緑内障の検査と治療
1)検査
眼圧測定
視野検査
①自動視野計(オクトパス)
早期の緑内障の視野異常の検出に有効で検査時間が2~3分で終わるプログラムを導入しているため患者さんの負担が軽減されます。
また視野測定データ統計解析ソフトを備えているため長期の視野障害の進行の程度を分析することができ患者さんにわかりやすく表示できます。
②ゴールドマン視野計
視能訓練士が測定しある程度進行した視野障害の評価に有効です。
当院ではベテランの視能訓練士が数名在籍しており患者さんの検査スピードに合わせて検査しています。
OCT(光干渉断層計)
眼底写真を撮影し視神経乳頭や網膜神経線維層の解析を行うことで緑内障の診断や進行の経過をみることができます。
また視野障害が発症する前の超早期の緑内障の診断も可能になりました。
2)治療
薬物療法
緑内障治療の基本となり現在ではさまざまな点眼薬が開発されており緑内障のタイプ、重症度、眼圧、全身状態などを考慮しながら使用する薬剤を決定します。
効果が不十分な場合は複数の点眼薬を組み合わせて処方することもあります。
点眼薬以外にも内服薬を短期間使用することもあります。
レーザー治療
①レーザーイリドトミー
虹彩に孔を開けて眼内の房水の流れを変えるというもので閉塞隅角緑内障がこの方法によって治療可能です。
②レーザートラべクロプラスティー
線維柱帯にレーザーを照射することで房水の排出を促進し眼圧を下げることができます。
当院ではエレックス社の最新の緑内障治療レーザー(SLT)を導入しています。
- 繰り返し治療が可能
- 低エネルギーで低侵襲の痛みのないやさしい治療です。
- 重篤な術後合併症がありません。
- 薬剤との併用が可能です。
SLTには以上のような優れた特徴があります。
3)緑内障手術
薬物治療やレーザー治療で眼圧が下がらない場合は手術が必要となります。
入院が必要のため緑内障手術の症例数の多い実績のある病院を患者さんの希望に応じて紹介しています。
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